
食品ロスの現実
食品ロスは気候変動の議論では見過ごされがちですが、FAO(国連食糧農業機関)によると、食品ロスに関連する二酸化炭素排出量は、世界の温室効果ガス排出量の8 ~ 10%を占める主要な原因となっています。これは航空部門全体よりも多いのです!もしも、食品ロスをひとつの国と仮定すると、温室効果ガス排出量では、中国、アメリカ、欧州連合に次いで、世界第4位の排出国となります。食品ロスを減らすことは、気候変動対策として最もインパクトのある方法のひとつです。
食品ロスとは、「本来食べられるのに捨てられてしまう食品」です(農林水産省)。食品をつくる、農産物を育てるなどの過程では、水や原材料など、さまざまな資源が使われています。ようやく出来た食品を捨てることは、費やした資源やお金を捨てることにもつながり、環境面においても大きな負荷となります。食品を大切にすることは、経済的であるのはもちろんのこと、環境保全にもつながります。私たちの生活に「安心」と「豊かさ」を取り戻すために、一緒に食品ロスと闘いませんか?
食品ロスは気候変動の議論では見過ごされがちですが、FAO(国連食糧農業機関)によると、食品ロスに関連する二酸化炭素排出量は、世界の温室効果ガス排出量の8 ~ 10%を占める主要な原因となっています。これは航空部門全体よりも多いのです!もしも、食品ロスをひとつの国と仮定すると、温室効果ガス排出量では、中国、アメリカ、欧州連合に次いで、世界第4位の排出国となります。食品ロスを減らすことは、気候変動対策として最もインパクトのある方法のひとつです。
FAO「世界の食料安全保障と栄養の現状2022」によると、世界ではみんなが十分に食べられる食料を生産していますが、8億2800万人、10人に1人が飢餓状態にあり、健康的な食事が得られない人は31億人いると言われています。わが国では、「食品リサイクル法」(2000年) や「食品ロス削減推進法」(2019年)により、事業者、国または地方公共団体、そして消費者の食品ロス削減に対する取り組みを促進しています。では、私たちは日頃から何を考え、実行すべきなのでしょうか。そんなきっかけを提供できれば、と思います。
食べものには、味だけじゃなくて、時間が詰まっている。思い出が閉じ込められている。ヤクルトの「ミルミル」を見ると、僕は子どもの頃に戻る。おばあちゃんが冷蔵庫の奥に、大事に取っておいてくれた。「ほら、けんちゃんの分、ちゃんとあるよ」2歳か3歳の僕は、赤と緑の丸いデザインをじっと見つめて、「これはきっとすごく高級な飲みものに違いない」と思っていた。18歳、19歳になっても、それは変わらなかった。大学受験を控えた冬、夜遅くまで机に向かっていると、おじいちゃんが部屋のドアをノックする。手にはミルミルとパイの実。「頑張れよ」短い言葉とともに、そっと置いていく。⭐︎⭐︎⭐︎おにぎりにも、時間が詰まっている。母が作るおにぎりは、塩気がほとんどなく、海苔も巻かない。おばあちゃんが作るおにぎりは、塩が効いていて、なぜか海苔が2枚も3枚も巻かれている。高校サッカー部の頃、土日の試合の日は、おばあちゃんにお弁当を頼んだ。「しっかり味のついたおにぎり」が、なんだか嬉しかった。それを口に入れるたびに、体の奥から力が湧いてくる気がした。⭐︎⭐︎⭐︎食べものと一緒に、時間が流れていく。思い出が刻まれていく。今、僕は毎週、岡山名物のきびだんごを届けている。児童養護施設の子どもたちや、生活に困っている家庭の子どもたちに。ただのお菓子じゃない。「大人になったときに、この味を思い出してくれたらいいな」そんなことを考えながら、届けている。大人になった彼らが、岡山駅や空港で、きびだんごを見かける。「ああ、昔、もらったなあ」そう思い出してくれる日がくるかもしれない。「誰かが自分を支えてくれていたんだな」そんなふうに、ちょっと心があたたかくなるかもしれない。食べものの記憶は、きっと、生きる力になる。そう信じて、僕は今日も、車を走らせる。
ジャパンハーベストはフードレスキュー団体です。では『フードレスキュー』と『フードバンク』、ここに違いはあるのでしょうか?「フードレスキュー」と「フードバンク」は、どちらも食べ物を必要とする人々に提供する活動ですが、その方法や目的に違いがあります。フードレスキューは、賞味期限が近づいている食品や余剰食品を取り扱うことが多く、これらを迅速に集めて配布することが目的です。食べ物が無駄になるのを防ぎ、すぐに消費できる食品を提供することが中心です。 一方、フードバンクは、寄付された食品を長期的に保管し、必要に応じて配布することに重点を置いています。フードバンクでは、非営利団体やコミュニティセンターなどと連携して、安定した供給を確保し、長期的な支援を行います。 つまり、フードレスキューは即時対応で食品の無駄を減らすことを重視し、フードバンクは計画的な支援を行うためのシステムを提供することに重点を置いています。両者は補完的な関係にあり、協力することで効果的に食の支援を実現しているのです。